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六月十六日
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どこでも富士山、南アルプス・夏
どこに行っても富士山を探してる。
町でも、山でも、海に行っても。
SCENE01 赤石岳、九月
「おぉーい、晴れた、晴れた、富士山も見えるぞー」
※ ※
九月はじめ、南アルプスの赤石岳山頂付近のこと、それまで、朝方から雨を降らせていた一面の雲は、切れ間を見せはじめ、いつのまにか、目線のレベルに雲が浮かび、雲海のなかに居た。
山頂横の、避難小屋で、ラーメンをつくって食べている間に晴れてきたのだ。
外に出ると、雲の向こうに富士山の姿が浮かんでいる。思わず、小屋にいる仲間を呼びに行く。
「おぉーい、晴れたぞう、晴れた、晴れた。富士山がでてきたぞーっ」
そのころ、あまり雲海を見ることもなかったぼくは、景色にただただ感動しつつ、昨日からの天気の変化に、山とはおそろしいところでもあるけれど、すばらしいものを見たり、体験のできるところだと、あらためて実感していた。
※ ※ ※
SCENE02 兎岳を経て、聖岳へ
翌日、早朝より快晴。五時半ごろ、百間洞の小屋を出たわれわれの前には、南アルプスの向こうに、富士山が時折、見えるのが、励みになった。
蝉の声が落ちてくる。
この南アルプス山行では、雨の合間にきれいに晴れることも、ままあり、富士山を見る機会は多かった。四、五十キロの距離で見る富士山は、日頃、山梨の山から見るよりも小さめであるものの、そこにいたるまでの、山々の連なる前景のすばらしさ、移動するうち、変化するさまは、山深く縦走していることを実感でき、とても晴れやかな気持ちになるのだった。
2008年9月、南アルプス 赤石岳、兎岳周辺。(#005)
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