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六月十六日
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奥秩父・多摩川源流、雨がちのテントの旅
SCENE 1 雨の山のオブジェたち
雨ゆえ、尾根からは、離れて、しとしと雨に濡れる森のなか歩いて行く。
しっとりとした木々の幹、苔むした倒木、色鮮やかになる苔。冬の間の雪のせいか、傾いた木々は、霧の中に消え入りそうな危うさを感じる。
笠取小屋を出ると、緩やかな斜面を登り、十分余りで、笠取山を巻く道に出合います。左は、雁坂峠、甲武信岳方面、右は、唐松尾山、将監峠方面へとつづきます。
沢の水は、倒木と岩の間を、時間に途切れなく流れてゆく。
一方、雨に濡れる木々は、木の肌の色麗しく、枝や葉に、水雫をたたえながら、静かにときを過ごす。
台風か、大雪か、ほかの理由で倒れ、朽ちていく木でさえ、未だに、ときは静かにながれて苔たちと戯れている。
「まあ、これもいいもんだ」
2019年4月、山梨県笠取小屋近辺。
人のほとんど通らない道を、、森のなかを辿ってゆく。自分のいる山よりほかは見えない。
(FURTHER #003につづく)
2019年4月、山梨県 多摩川源流の水干〜将監小屋近辺。
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