top of page

FURTHER, DEEPER

NOBOTABI

- FUTHER, DEEPER #001 -

first drop of tamagawa #1

​OKUCHICHIBU, RAIN IN APRIL

​- FURTHER, DEEPER -

奥秩父・多摩川源流、雨がちのテントの旅

 

​PROLOGUE

奥多摩の石尾根から、金峰山・瑞牆山に続く、奥秩父の深い森。多摩川源流のある笠取山から将監峠の界隈は、岩肌の美しい、金峰山のような勇壮な景観はなく地味なものの、山の奥であることは、かなり実感できるルートと思います。

C24_2019-0430_time12-05-57_DSCF1316_2966
C24_2019-0501_time14-15-53_DSCF1782_2949

 四月三十日。テント山行で来た二日目は、前日の夜中から雨が降りはじめた、雨の朝でした。今日は停滞してもいい、くらいの気持ちでいました。

 あたりの降り具合を見に、傘さして、テント場から小屋の広場を散歩していると、雨のなか、カッパを着て、若い女の子が、テントをたたんでいるのを見かけました。

 単独行であることにも、少し驚いて、今日の道行きを尋ねると、

「今日は、甲武信岳まで行くんです」との返事。

 その後、どう受け答えしたかは、よく覚えていないのですけれど、その会話の後には、今日は、予定通り、将監小屋まで行くのだと、決心をしていました。

 

 雨もそんなに強くもなし、ずっと巻道で、風も弱くしとしと雨だろうと、少し冷静に、ちょっと楽観的に考えられるようになっていました。

C24_2019-0430_time08-45-47_DSCF0914_2962
C24_2019-0430_time08-46-14_DSCF0915_2962

 笠取小屋を出ると、緩やかな斜面を登り、十分余りで、笠取山を巻く道に出合います。左は、雁坂峠、甲武信岳方面、右は、唐松尾山、将監峠方面へとつづきます。

C24_2019-0430_time09-43-33_DSCF1050_2963
C24_2019-0430_time09-37-35_DSCF1047_2963
C24_2019-0429_time10-30-33_DSCF0667_2956
C24_2019-0501_time14-12-06_DSCF1777_2949

霧とも雨ともつかない、白くもやもやしたなかを、傘をさして、歩いて行きました。荒れ気味と、天気予報で話していたけれど、雨はしとしと、風は、さほど強くありません。

 

 雨に濡れた木々や、木についた苔、地面の苔もみな、しっとりとして、神秘的でもありました。

​(FURTHER #002につづく)

2019年4月、山梨県笠取小屋近辺。

#001

NEXT

MORE STORIES, PHOTOS

NOBO_PHOTO_#003_THN_L_1.jpg
NOBO_WOODS_#002_THN_L_1.jpg
NOBO_COLUMN_#002_THN_L_1.jpg

GO TO - FURTHER, DEEPER, TOP -
- 深く、遠くへ​ -

FURTHER, DEEPER

​NOBOTABI

Nobotabi Theme

NOB_INTO_THE_WOODS_TOP__THN_P1.jpg
NOB_TRIPS_TO_MOUNTAINS_TOP__THN_P1.jpg
NOB_PHOTOS_TOP__THN_P1.jpg
NOB_NOBOTABI_COLUMNS_TOP__THN_P1.jpg

NOBOtabi

NoboTabiLogo_001.jpg

登旅・山へ行く旅

bottom of page