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六月十六日
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himekuri
十一月一日
木は空にひろげて
「空に向かって、両の手を広げて何をしようというのか」
尋ねると、木は言った。
「いつか、天は落ちてくる。そう言いながら、爺さんは逝った。その前のひい爺さんも言った。その前の爺さんも言ったと、親父は話していた。
だれも、天が落ちてきたらどうするとは話していなかったが、おれには、意思がある。天が落ちてきたら、地に着く前に受け止めてやろうと思う。そうしてなにがしかの生きものを救ったら、どんな気持ちになるか試してみたい」と。
2020年 神奈川 丹沢
11/1
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